伊吹萃香
『伊吹萃香(いぶきすいか)』とは、東方Project作品に登場するキャラクターである。
テーマ曲は「御伽の国の鬼が島 〜 Missing Power」、「砕月」。
「砕月」は「萃夢想」では戦闘前会話シーンの曲であるが、「緋想天」の「砕月(アレンジバージョン)」は正式に萃香のテーマになった。
登場作品
東方萃夢想 ラスボス/プレイヤーキャラクター
東方文花帖 LvEXターゲット
東方緋想天 ラスボス(パチュリーのストーリーのみ)/プレイヤーキャラクター
東方地霊殿 霊夢サポートキャラ
ダブルスポイラー Lv6ターゲット
弾幕アマノジャク 9日目ボス
概要
幻想郷に帰って来た鬼。
かなりの大酒飲みでいつも酔っており、「萃夢想」と「緋想天」のドット絵では常に前後にフラフラしている。
本人曰く、素面だったのは何百年も昔の話。
『伊吹』という名字からは御伽草子に書かれた伊吹山の鬼の統領『酒呑童子』が連想される。
幻想郷に帰って来る前は地底の旧都に住んでいたが、それ以前は妖怪の山に住んでいて、そこでは鬼の中でも「山の四天王」の1人とされ恐れられていた。
容姿
薄い茶色のロングヘアーを先っぽのほうで一つにまとめている。
真紅の瞳を持ち、その頭の左右から身長と不釣り合いに長くねじれた角が二本生えている。
服装は白のノースリーブに紫のロングスカートで、頭に赤の大きなリボンをつけ、左の角にも青のリボンを巻いている。
また呑んべぇなだけにいつも「伊吹瓢」という酒が無限に湧き出る紫の瓢箪を持ち、三角錐(三角)、球(丸)、立方体(四角)の分銅を腰などから鎖で吊るしている。
ドット絵の頭身(身長)が他キャラより桁違いに低く、幼い容姿の持ち主である事が分かる。
性格
鬼の例に漏れず、酒好きで勝負好きで陽気で豪放な性格。
萃香は「鬼といえば嘘つき」と罵られると激怒してしまうほど、嘘を嫌っている。
嘘が嫌いという設定は、元ネタとされる『酒呑童子』の最期にも関係しているのかもしれない。
萃香も嘘をついている、と疑われると「我ら鬼が嘘を言うものか」と怒りはするものの、「まあちょっとは嘘言うかも」と否定を緩める。
この「嘘を多少つくことを認めた」ということ自体が正直者という反例になっているという読み取り方も有り得る。
このことについて「萃夢想」のストーリー中で語られたところによると「萃香は鬼の中では少々イレギュラー的存在であった」らしく、『パチュリー』にも「はぐれ者」と言われている。
これらのポリシーと関係するのかは不明だが、基本的にはストレートにものを言う性格であり、「萃夢想」、「緋想天」では『アリス』や『八雲紫』らに対し真顔で少々キツい言葉を浴びせることもあった。
厳しい物言いをした時も、おそらく本人に悪気はなく、まさに天衣無縫そのものという性格。
また萃香は鬼であるが故に絶大な力を持っており、自身もその力に絶対的な自信を持っている。
その実力ゆえ、人間や妖怪、妖精など幻想郷のほとんどの種族に対して、「人間風情が、我ら鬼に敵うと思うな」、「有象無象じゃ相手にならないね」などと圧倒的な格の違いがある事を自負している面がある。
基本的に萃香はどんな相手と対峙しても余裕な態度を崩す事が無いが、友人でもある紫に対してだけは自身と対等の存在と認めている。
能力
密と疎を操る程度の能力
「密と疎を操る」とは、要するに物を萃めたり散らしたりする事である。
物質から精神に至るまでいろいろなものを萃(あつ)めたり疎(うと)めたりすることができるようで、この力を以て人や妖怪の思いを萃(あつ)め、幻想郷の住人に定期的に宴会をさせていた。
さらに、この力を使って小さく分裂したり、巨大化したり、大気中に霧散することすらも可能である。
その他、攻撃を圧縮して威力を上げたり、ブラックホールのようなもので相手を引き寄せたり、相手の力を吸い上げたりどこからともなく岩や元気を萃めてきて投げつけたりといった使用法もみられる。
さらには「萃夢想」のストーリーモードの最後のスペル「百万鬼夜行」では、符力ゲージと体力ゲージを散らすというシステム介入型のとんでもなくメタな能力の使い方もしてくる。
鬼の力
萃香は、と言うよりも鬼は非常に強い力、もとい怪力を持つ。
「儚月抄」の時点で『霊夢』の知人の中では一番の怪力の模様。
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