寅丸星
『寅丸星(とらまる しょう)』とは、「上海アリス幻楽団」制作の弾幕STG「東方Project」内に登場するキャラクターである。
東方Projectの第12作目にあたる「東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object.」の5面ボス。
毘沙門天の弟子で、代理人も勤める。
テーマ曲:「虎柄の毘沙門天」
概要
もともとは『聖白蓮』の住む山の妖怪であったが、白蓮より推薦を受け、黙認という形ではあるが『毘沙門天』の代理となる。
非常に優秀な妖怪で、毘沙門天の代理としての業務も問題なくこなしていたため、人間からも妖怪からも信仰を一身に受けていた。
代理となった際、毘沙門天は念のため監視役として『ナズーリン』をつけているが、それすら必要ないほど非の打ち所がない働きを見せていたという。
その役目と人間からの信仰を受けていたために、魔界に封印される白蓮を結果的に見殺しにした過去がある。
星はそのことを後悔しており、『ムラサ』や『一輪』が地底から開放された際、白蓮の復活に協力をしている。
いきさつは不明だが、その際に封印を解くのに必要となる宝塔をなくしており、ナズーリンに探させていた。
白蓮復活後は、仲間達と共に「命蓮寺」で暮らしている。
「命蓮寺」内では白蓮に次いで偉い僧侶である。
白蓮が忙しい時は、代わりに「命蓮寺」を守っている。
現在は白蓮の弟子という風に見えるが、事情はもっと複雑。
白蓮は毘沙門天を信仰しており、星は毘沙門天の化身、「命蓮寺」には毘沙門天が祀られている。
つまり白蓮は弟子である星を祀り、信仰している事になる。
外見
虎の体色のような金と黒の混ざった髪を持ち、頭上に花を模した飾りを乗せている。
虎柄の腰巻きをつけ、背中には白い輪を背負っており、左手には背丈よりも長い鉾を、右手には宝塔を持っている。
この鉾は威厳を保つ為の飾りで、杖代わりに使っているらしい。
『求聞口授』によれば、この格好は偶像の毘沙門天を真似たもので、『神奈子』からは、「仏像っぽい奴」と評されている。
性格
人格者であり、普段は非常に真面目で優秀かつ温厚で冷静。
しかし地の性格は感情的で、仲間内にはそれを見せ、時には激昂することもあると言う。
しかし「東方星蓮船」本編ではあまり優秀な面は見えず、大事な「宝塔」を『うっかりなくしてしまった』上に、恥ずかしくてナズーリン以外には内緒にしたまま、ナズーリンにこっそり探してもらっていた。
このことから、「うっかりさん」・「ドジっ子」の属性が垣間見える。
ちなみに『宝塔』は幻想郷の古道具屋に売られていたようで、ナズーリン曰く、随分ふっかけられたとのこと。
これを受けて、二次創作では何かにつけて物をなくしてはナズーリンに泣きつく頼りない上司としていじられキャラになっている事もある。
能力
「財宝が集まる程度の能力」
七福神の一角でもある毘沙門天の代理にふさわしい能力。
妖怪の集まる寺にもかかわらず人間からも一定の信仰を得られているのは、人間たちが毘沙門天の、つまり彼女の御利益に与ろうとしているからである。
欲に流されて訪れるそんな人間たちを、聖白蓮が説法でなだめるのが「命蓮寺」の日常となっている。
所持している「毘沙門天の宝塔」(別名:レーザー宝塔)は「法の光」を放つとされ、宝石の光を集めてレーザー光線を放つ力がある。
このレーザーが地面に当たると、当たった場所が宝石と化す。
財宝の力を持って財宝を生み出すわけである。
彼女単独でも財宝が集まる能力があるのか、それともこの宝塔の力のみをもってして上記の能力を名乗っているのかは定かでない。
戦闘の際にはこの宝塔はあらゆる物を焼き尽くす強力な光線兵器となる。
実は彼女自身はさほど体術は得意でないこともあり、彼女の強さの8割はこの宝塔に依っている。
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