比那名居天子
『比那名居天子(ひななゐてんし)』とは、『東方project』の登場キャラクターで、天界に住む天人。
初出は弾幕アクションゲーム「東方緋想天」で、殆どの操作キャラクターのラスボス。
テーマ曲
「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」
また、天子のラストスペル「全人類の緋想天」のみ専用の曲「幼心地の有頂天」が用意されている。
出演
「東方緋想天」最終ステージボス、プレイアブルキャラクター。
「東方非想天則」プレイアブルキャラクター。
「ダブルスポイラー」Level10 Scene1,3,5,7
「弾幕アマノジャク」最終日 Scene3,8
概要
天界という雲の上に住む天人で、比那名居一族の娘。
だが生まれついての天人ではなく、修行を積んで天人になった訳でもない。
本来、比那名居一族は幻想郷の地震を担っていた神官である「名居」の一族に仕える一族であった。
「名居」の一族がそれまでの功績を認められて「名居守(なゐのかみ)」という神霊に祀られた際、部下であった比那名居一族も功績を認められて天界に住む事を許され、天人となった。
その時に天子も人間から天人になった。
しかし天人になったといってもあくまで名居一族に仕えた功績によってであり、天人としての格を備えるための修行を積んでいないため、比那名居一族は他の天人から「不良天人」と呼ばれている。
加えて天子は、親が名居一族に仕えていたという理由だけで天人になっており、さらに幼い頃から裕福な家庭で育ったため自己中心的な性格であり、不良の名に磨きをかけてしまっている。
人間であった時は「地子(ちこ)」と言う名前であり、天人になる際に「天子」と改名した。
『永江衣玖』からは比那名居一族のお嬢様ということで「総領娘様」と呼ばれている。
天界での退屈な生活に不満を感じており、天界の宝具「緋想の剣」を使って幻想郷に異常気象による異変を発生させ、犯人を突き止めて自分の元を訪れた者たちと戦うことで、退屈しのぎをしようと試みた。
また、幻想郷最強の『博麗霊夢』を確実に出動させるために博麗神社に局所的な地震を発生させ、神社を倒壊させた。
外見
腰まで届く青髪のロングヘアに真紅の瞳。
頭には桃の実と葉が付いた丸い帽子をかぶり、半袖、ロングスカート、ブーツ姿。
服の一部がエプロンのようになっており、そこに極光(オーロラ)を表す虹色の飾りが付いている。
また胸には赤、腰には青の大きなリボンがある。
服の袖に描かれている模様は、「西遊記」の孫悟空の頭に嵌められている輪っか「緊箍児」と同様のもの。
「非想天則」での『八雲紫』の勝ち台詞にも、「天界に昇った猿は、与えられた役職に怒って反逆し、結果、山に閉じ込められるのです」という孫悟空がモチーフの一つであることを思わせるものがある。
装備品として、注連縄つきの「要石」や「緋想の剣」を持つ。
性格
温室育ちで、自分勝手で、もの凄く我が儘。
自分の能力に絶対の自信を持っており、自分以外の全ての存在を見下している為、少しでも思い通りにならない事があると激昂したりする等、短路的で大人気ない。
ただしこれは天子に限らず、伝説や民俗学における天人や天女の性格として一般的な性格。
だがその実、普段はネコを被っていたり、手加減をして負けを装ったり、言う事を聞いている振りをして裏で密かに自分の計画を進めたりなど、かなりしたたかな面も持っている。
異変を通して密かに博麗神社に比那名居一族との縁を結びつけようとしたため、八雲紫の怒りを買っている。
天人らしい威厳が無く、通俗的。
本人も天人としての自覚はあまり無い様子。
地上に降りた時は難しい言葉で偉そうに忠言したりと天人らしく振舞おうとする気はあるようだが、簡単に地の性格が出る。
その忠言はどれも「お前が言うな」と言い返したくなるようなものだが、自分の欠点を自覚した上で忠言しているらしい。
能力
大地を操る程度の能力
地震、地盤沈下、土砂崩れなど、有効範囲は狭いが自在に操ることができる。
『洩矢諏訪子』の「坤(大地)を創造する程度の能力」と似ているが、諏訪子の能力は主に様々な地形を創造し国を造るための力であり、 天子の能力は主に(大地に関する)自然災害を鎮めたり起こしたりする力のようである。
また要石を扱うことができ、これにより強力な地震を鎮めたり起こしたりすることができる。
身体能力
天子は特別な修行をしていたりする訳では無いが、非常に強く体も頑丈であり、その頑丈さは咲夜のナイフが刺さらないほど。
これは天界の桃の効果らしく、食べていると勝手に体が鍛えられるとの事。
天界にはまともな食べ物がその桃くらいしか無いので、天人は皆桃を食べてこんな体をしているのだと思われる。
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